この記事は子どもが欲しいのに子どもが欲しくない、そんな矛盾している心を持っていた私に、子どもができたときの心境の変化を書いたものです。
以前、2016年頃にブログで「子どもが欲しいのに子どもが欲しくない」そんな矛盾した気持ちがあることを記事にしました。
その記事について、Twitterで「子どもが欲しいのに欲しくない」と同じ気持ちだと呟いてくださった方がいて、もしもし、その方や他にも同じような想いの方がいらっしゃったら、私の場合はこんな風に進んでみましたという体験が、なにかのキッカケになれればとても嬉しいと想い書きました。
気になってくださる方がおられましたら、本文お付き合いください。
妊娠しても大丈夫と思えたきっかけ
以前の記事でも書いたのですが、私は子どもが苦手で、どうしても自分が妊娠して子どもを産むということを受け入れられませんでした。
子どもができるかどうかもわからないのに、どうして泣くほどまで悩むのか・・・
そんな気持ちをクリアして妊娠したのには次の4つのきっかけがありました。
気持ちを文章にして客観的に見つめられた
自分でも分からず辛くて、気持ちを整理したくて、文章にしました。
でも、まずそれがすごく良かったんだと思いました。
文章にすることで、何が辛いのか怖いのか、迷ってるのか分かってきました。
何回も自分の書いた記事を読んで、向き合えたことがきっかけの1つだと思います。
素直な気持ちを家族に伝えた
次に、自分の母、義理の父・母にまだ私は子どもが欲しいと思えないと、自分の口から伝えられたのも良かったんだと思います。
いつもいつも優しくて、心配したり、親身になってくれる母、義理父母。
子ども(孫)を望んでくれているけれど、それに応えられない(応えようともできない)ことが申し訳なくて、プレッシャーで、潰れそうでした。
でも、そのままでは何も進まないと思ったので、今の状態と想いを自分の口から伝えさせてもらいました。
言って良かったかなと、2週間ほどはしくしくうじうじしましたが・・・その後はふっきれて、ずいぶん楽になりました。
先輩お母さんのリアルな話を聞いた
その次のきっかけは、3人のお母さんにリアルな子育て中の気持ちを聞いたから。
子ども産んで大変だった、そんなにかわいいとは思わなかったこともあった!というお母さん達です。
よく子どもは宝物、ほんとにかわいいという声を聞きますが、私はどうしてもそれを信じられませんでした。
自分の時間を奪う子どもの何がかわいいの?
めんどくさくないの?
辛くないの?
そんな気持ちが大きかったんです。
だから、余計に子どもはかわいい!大好き!と言っているお母さん達の話を聞くと反抗期の子どもみたいに反発してたんだと思います。
今思うと、どのお母さんでも自分の子どもはかわいいと思う気持ちお、もう嫌だ!辛い!と思う気持ちを持って育てているのだと思えるのですが、その時は私の考えは変なのかな・・・
そう思っていました。
そんな中、お母さん先輩の3人に話を聞くことができました。
「子ども産んだ後ほんとに辛かった、どうしようもない思いもあった」
「仕事しようと思ってた時だったから、妊娠した時は悔しかった」
「子どもが一番かわいいとは別に思わなかったよ」
「カウンセリングに通いながら育てたんよ」
など、色んな話を聞けました。
こういったリアルな話が聞きたかったので、ほんとに話してくださった3人のお母さんに、とても感謝しています。
その話の中で、共通して聞けた言葉は、それでもやっぱり子どもから学んだり、分かったりしたことはたくさんあった、苦しいこともあったけど、やっぱり大切って思ってる。
産めるなら、産んだ方がいいそれだけは伝えておくね。
ということでした。
話を聞いて、かわいいと思えない時があっても、そう思いながらでも産み育ててもいいんだと思えました。
私は妊娠する前からすでに、子どもを可愛がる愛情あふれるお母さんにならなきゃ子どもを作ってはいけないと自らにガチガチのプレッシャーを与えていたと思います。
先輩お母さんは、困ったらいつでもなんでも聞いてねと言ってくれました。
自分の気持ちと近い気持ちを持ってる先輩達が近くに居てくれると思えて、とても安心しました。
本当に感謝しています。
命の尊さを感じた
そして最後のきっかけは・・・
妊娠した年のお盆に、11年間私を含め家族を癒してくれた大切な家族の一員、わんこが亡くなったことです。
亡くなる1年前に癌を宣告され、ほんとは1年ももたない病気だったそうなのですが、病院の先生も「このこは強い、ものすごく頑張って生きている」そう言ってくれるほど、最後まで頑張って生きぬきました。
病院へ連れて行った時、太い注射や点滴をされても耐えて生きようとしているその姿に、あぁほんとにこのこ強いな、こんなに頑張って生きようとしてるんだと感じました。
言葉が喋れないので、本当の気持ちは分かりませんが、それでも生きるんだっていうのが伝わってくるような気がしたんです。
頑張って最後まで生き、お盆にわんこは亡くなりました。
横たわるその姿を見て、悲しかったのですが、そのときすごく尊敬の気持ちが湧いてきました。
自分でも少し不思議でしたが、産まれて死ぬということが、ものすごく尊くて、大切なものなんだということを、わんこが伝えてくれているような気がしました。
おまえ、しっかり生きろよ!みたいな。私を見習いなよっ!みたいな。
その日から、色んなことでくよくよしていた部分がしゃんとしたというか、消えかけてた何かの明かりが灯ったような気持ちになったんです。
そうしたら、突然子どものことも大丈夫、きっとなんとかなるし、うまくいかなくなっても、たぶん大丈夫!と根拠はないのですが自信が湧きました。
やっと自分で自分にオッケーを出せた感じでした。
この気持ちになれたことが、まず嬉しかったです。
宿ってくれた新しい命は、もしかしたらわんこの生まれ変わりかも。
そんな風にも思いました。
色んなきっかけを、たくさんの人から、大切なわんこからもらって、心のつっかえが取れたことによって、子どもができてもたぶん大丈夫!と思えました。
まだこれからどうなるか、どう変化するかも分かりませんが、今は夫氏の強力なサポートに感謝しまくりつつ、経過を観察したいと思います。
ここまでが、妊娠直後の2016年11月頃に書いた文章です。
まとめ
子どもが欲しくないと思っていた私が妊娠できたのは4つのきっかけがあったからでした。
- 自分の心を文章にして客観的に見れた
- 素直な気持ちを母や義理親達に伝えた
- 同じ気持ちをクリアしてきたお母さん先輩に話を聞いた
- 命の尊さをわんこから教えてもらえた
悲しいこともありましたが、娘に会えたのはこのおかげで、妊娠して出産でき、本当に良かったと思っています。
今日妊娠直後の気持ちを改めて振り返り、自分の文章なのですが、ちょっと泣いてしまいました・・・とくにわんこ、やっぱり生れ変りか、全力で子育てを応援してくれてるように感じます。
初めての子育てでイライラしたり、自分のしたいことできずに八つ当たりしたり、寝不足になったりハッピーなことばかりでは無いのですが、妊娠前に思っていた不安より半分くらいの感じで暮らせています。
周りの協力が大きいのもありますが、妊娠前に不安最大マックスで考えていたので、現実はそれほどでもない、もっと優しいレベルだったのかもしれません。
そう考えると、ものすごく大きな不安を持った後に、大丈夫!と思えると、心がすごく強くなるのかもしれません。
これはいい経験なのかも。
そんな風にも思います。
長い気持ちの話を最後まで読んでいただきありがとうございました。色んな意見があると思います、これも1人の1つの考えだと思ってもらえると嬉しいです。
コメントを残す